片山夏子 の検索結果:
…めに、と決めた。 (片山夏子) 建設系の技術者で、東京で生まれ育った。事故前に原発で働いたことはなかった。次々に起きた原子炉建屋の水素爆発に衝撃を受けた。「日本に住めなくなるのではないか」。必死に原子炉などの冷却作業をする人たちの姿をニュースで見て心を揺さぶられた。「自分も何か貢献したい」。会社で技術者の募集が掛かり、迷わず手を上げた。 折れ曲がった鉄骨、がれきだらけの敷地-。事故から間もない福島第一はめちゃくちゃだった。高線量の場所が点在し、建屋周りでは作業が数分間隔で区切…
…も聞こえてくる。 (片山夏子) 「誰が言ったか知らないが、作業の話は外で軽々しくするな」 高線量下での長時間労働が報道された後のある日、朝礼で現場総監督が声を張り上げた。「お前らの会社だけでなく、上の会社にも迷惑が掛かる。福島第一で働けなくなるぞ」。大声の脅しが続く。実態を明かした作業員は、嵐が過ぎるのを待った。 これまでも原発作業員には、原発で知り得たことを口外をしないというかん口令が敷かれてきた。誓約書を書かせる社もある。 秘密保護法が施行されれば、かん口令はより一層に厳…
…問などを語った。 (片山夏子)◇まるで戦場 二〇一一年三月十四日昼、3号機原子炉建屋で水素爆発が起きた時、ハッピーさんは近くで作業をしていた。突き上げる衝撃、すさまじい爆音に襲われ、がれきがバラバラ降ってきた。 「ここで死ぬかもしれない」 まるで戦場だった。建屋から煙が上がり、すすで全身が真っ黒になった人、防護服が血に染まった人もいた。怒号が飛び交う様子はとても現実とは思えなかった。 ハッピーさんがツイッターを始めたのは水素爆発から六日後の二十日のこと。 理由は二つあった。一…