日々読学

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●郵便不正事件…《約1分の勾留質問で164日間勾留、検事の作文で作られる供述調書、証拠改竄や捏造…『おどろきの刑事司法 “犯罪者”の作り方』(村木厚子著)》




 (2026年04月14日[火])
今から、20年ほど前でしょうか、《おどろきの刑事司法  “犯罪者”の作り方》に気づかされた重要な社会問題、冤罪事件・でっち上げ事件、村木厚子さん冤罪・証拠捏造事件(郵便不正事件)。

 山岡俊介さんの2010年3月26日のアクセスジャーナル【大阪地検特捜部が、再度、民主党代議士狙って無理筋捜査】《大阪地検特捜部が手がけた障害団体向けのDM不正融資事件、当初、石井一・牧義夫両民主党国会議員を狙っていたと思われるが、「泰山鳴動してネズミ一匹」どころか、そのネズミとされる村木厚子・元厚労省局長(冒頭写真。ただし容疑当時は課長)の公判では「無罪」証言が続出し、まさに政治家逮捕のための“捨て石”にされた様相だ。だが、「正義の検察」からすれば、政治家逮捕のためには“捨て石”は許されるようだ。大阪地検特捜部は汚名挽回、それより反省なしというべきか、再び、今年1月から民主党代議士を狙って捜査を始め、お決まりのリークと思われる情報に乗り、一部大手マスコミがすでに報じている》。
 そして、魚住昭さん『冤罪法廷 ~特捜検察の落日~』(講談社、2010年9月第1刷)、本の帯から、《「そもそもこの事件は壮大な虚構ではないか」/ありえない面会日時、矛盾だらけの動機、作られた検事調書……/法廷で裁かれたのは被告人の「起訴事実」ではなく、検察の「不当捜査」だった。/緊急出版/「最強の捜査機関」崩壊の瞬間!》。この宣伝文句は、決してオーバーではない。壮大な冤罪。冒頭、弘中惇一郎弁護士《「結論その1.検察ストーリーの不合理性!」/こんな出だしの最終弁論は日本の裁判史上初めてに違いない。/…なんの違和感も抱かなかったはずだ。「検察ストーリー」のデタラメさをこれまでの審理で嫌と言うほど見せつけられてきたからである》。後半、村木厚子さんの証言《…公務員は国民の願いを法律や制度にしていく翻訳者…。/…『働くこと』は人間の尊厳にとって、とても大切な問題であり、障害があっても働けることが当たり前の社会にしなければならないと思いました》、《…私が公務員として30年間やってきたことの信用をすべて失うかどうかの問題です》。結論、「特捜神話の崩壊」。


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 まずは、TBSラジオでの村木さんの短いインタビュー。
 前編、01:05辺り。【武田砂鉄のプレ金ナイト/【KODANSHA presents 金曜開店 砂鉄堂書店】】(https://www.youtube.com/watch?v=A5ZeF_OFroI)によると、《今週は、村木厚子さんの『おどろきの刑事司法“犯罪者”の作り方』をご紹介》。


www.youtube.com【武田砂鉄のプレ金ナイト/【KODANSHA presents 金曜開店 砂鉄堂書店】】
 (https://www.youtube.com/watch?v=A5ZeF_OFroI)(01:05辺り)


 その後編。01:06辺り。【武田砂鉄のプレ金ナイト/【KODANSHA presents 金曜開店 砂鉄堂書店】】(https://www.youtube.com/watch?v=GS7mDiT7lvw)によると、《今週も、村木厚子さんの『おどろきの刑事司法“犯罪者”の作り方』をご紹介》。


www.youtube.com【武田砂鉄のプレ金ナイト/【KODANSHA presents 金曜開店 砂鉄堂書店】】
 (https://www.youtube.com/watch?v=GS7mDiT7lvw)(01:06辺り)




 そして、岡口基一元裁判官のつぶやき:

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【https://x.com/okaguchik/status/2043465769145823284】

岡口基一
@okaguchik

冤罪は検察官が作っているのです

「取調べの際に、本当のことを何度も検事に話したのに聞き流され、自分の知らない情報をどんどん与えられて混乱し、心身ともにボロボロになり、保釈の誘惑に負けて検事が作文した虚偽の自白調書にサインをした」

………

gendai.mediaから

午前8:06  2026年4月13日
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 販売元・現代新書の記事【村木厚子氏を追い詰めた検察のストーリーが、初公判で「破綻」した理由…客観的証拠をあえて無視する検察】(https://gendai.media/articles/-/165631?imp=0)によると、《約1分の勾留質問で164日間勾留、検事の作文で作られる供述調書、証拠改竄や捏造……。『おどろきの刑事司法  “犯罪者”の作り方』(村木厚子 著)では、冤罪に巻き込まれた著者がみた驚愕の刑事司法の実態が明かされています。本記事では、〈日本の刑事裁判は「なんちゃって当事者主義」…刑事裁判の主体であるはずの被告人が、法廷で「客体」として扱われる無力感〉に引き続き、村木氏の実際の裁判がはじまる様子をみていきます》。
 同WPのもう一つの記事【誠実な公務員だったのに突然の逮捕…村木厚子氏が驚き、怒り、絶望した日本刑事司法の「暗部」】(https://gendai.media/articles/-/164950)によると、《約1分の勾留質問で164日間勾留、検事の作文で作られる供述調書、証拠改竄や捏造……。『おどろきの刑事司法  “犯罪者”の作り方』(村木厚子 著)では、冤罪に巻き込まれた著者がみた驚愕の刑事司法の実態が明かされています。本記事では、村木氏が逮捕された経緯を詳しくみていきます》。


 最後に一つ、どうしても付記したいことがある。それは、当時の関係者・〝正義〟の検事だった塚部貴子検事のこと。郵便不正事件当時、《この主任検事の証拠改ざんを「告発」した》真っ当な検事だった…。

   『●袴田冤罪事件、何の反省もない検察の《控訴断念》を受け、
       漸くの謝罪記事…マスコミの罪も非常に重い…
             検察が控訴したら、どうしたのだろうか?』
    「最近でも、公安警察は大川原化工機でっち上げ事件を起こした
     ではないか、検察はその片棒を担いだではないか ―――
     (元木昌彦さん)《女性検事は淡々と、「起訴当時の判断を
     間違っているとは思っていない。
     謝罪する気持ちなどない」
     と答えた》 ――――。この「女性検事」は塚部貴子検事で、
     村木厚子さん冤罪・証拠捏造事件(郵便不正事件)の際には、
     《この主任検事の証拠改ざんを「告発」した》真っ当な検事だった
     のです…でも、いまや、大川原化工機でっち上げ事件では
     コノ有様。現畝本直美検事総長を彷彿とさせる」

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【https://gendai.media/articles/-/165631?imp=0】

2026.04.13
村木厚子氏を追い詰めた検察のストーリーが、初公判で「破綻」した理由…客観的証拠をあえて無視する検察
村木 厚子


約1分の勾留質問で164日間勾留、検事の作文で作られる供述調書、証拠改竄や捏造……。

『おどろきの刑事司法  “犯罪者”の作り方』(村木厚子 著)では、冤罪に巻き込まれた著者がみた驚愕の刑事司法の実態が明かされています。

本記事では、〈日本の刑事裁判は「なんちゃって当事者主義」…刑事裁判の主体であるはずの被告人が、法廷で「客体」として扱われる無力感〉に引き続き、村木氏の実際の裁判がはじまる様子をみていきます。


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(※本記事は村木厚子『おどろきの刑事司法』より抜粋・編集したものです)


■客観的証拠をあえて無視する検察

初公判では、最初に「人定質問」があり、氏名、住所、生年月日、本籍を裁判長から聞かれます。自分の名前を言う自信はありましたが、そこから先はちゃんと言えるかどうか不安になるほど緊張し、身体がふわふわしているような感覚だったので、本籍について裁判長が「○○でいいですね」と言ってくれた時にはホッとしました。

人定質問のあとは、検察官の起訴状朗読、裁判長からの黙秘権の告知、起訴状に対する被告人の意見陳述(いわゆる罪状認否)と進んでいきます。

起訴状に対する意見陳述では「私は無罪です」と言いました。それまでマスコミなどに話をする時には「無実です」と言っていましたが、裁判での勝ち負けは必ずしも「無実かどうか」ではありません。裁判のルールで決められるのは「有罪か、無罪か」。法廷ではそのルールに従って無罪を主張していこうと、初公判前に弁護団と相談して決めていました。

このあたりまでは身体がふわふわしていましたが、そのあとの検察側の冒頭陳述(証拠により証明する事実が何なのかの説明)を聞いているうちに強い怒りが湧き上がり、そんな状態は吹き飛びました。証明書の作成時期が検察のストーリーと日付が合わないことは公判前整理手続で指摘していたのに、検察は方針をまったく軌道修正していないのです。「客観的証拠を無視したこのストーリーと闘っていくのだ」と、気持ちが定まりました。

検察側の冒頭陳述では、私が事件関係者に言ったとされる言葉は、「ちょっと大変な案件だけど、よろしくお願いします」「なんとか、ご希望に添う結果にしました」「Bさんは、もう気にしなくていいですよ。もうこのことは忘れてください」などと超リアルでした。

ところが、その一方で、私が「犯行」に至る経緯で関係者が関わったとされる19件の面談や電話での会話などがいつ起こった出来事なのかということは、すべて曖昧な表現にされていました。

「凜の会」の幹部が石井 議員に証明書発行の口添えを依頼してから、厚労省のA部長が課長の私に便宜を図るよう指示し、それを私がB係長に伝えるまで計9回の面談や電話でのやりとりがあったという時期は、すべて「2月下旬頃」。

証明書発行の進捗状況の確認や調整をしたという時期は、「3月中旬頃」と「5月中旬頃」。

私がBさんに偽証明書の作成を指示し、彼がそれを作成して私に渡し、私から「凜の会」のC会長に手渡したという核心部分の時期は、すべて「6月上旬頃」。

私のセリフのリアルさと、そのセリフを発したとされる時期の曖昧さには、誰が見ても違和感をおぼえます。検察側冒頭陳述が終わると、弘中弁護士がやおら立ち上がり、

「6月上旬のいつの日のことか」と、日時の特定を要求しましたが、検察はすべての日時について特定を拒否しました。

そのあとの弁護側冒頭陳述では、証明書の実際の作成時期と検察ストーリーとが矛盾していることを具体的に指摘し、「検察の主張は破綻している」と断じました。

初公判から予想外の展開になったことは大きく報道され、検察内部は最高検察庁も含めて大騒ぎになったということです。


■検察が圧倒的優位に立つ密室での取調べ

その後、約2ヵ月にわたって行われた証人尋問では、弁護側証人として法廷に立った関係者が、次々と供述調書の内容を否定する証言をしました。

調書にサインしてしまった厚労省の職員たちは、最初の証人が供述調書の内容を翻したと知り、「本当のことを言って大丈夫だ」と楽になったはずです。弁護側がそういう先制点を取れないと、証人は自分の記憶に基づいて証言することを躊躇してしまいます。

最重要証人のBさんの証言は、密室取調べで検察官が圧倒的優位にあることを物語っていました。彼は、「偽の証明書は自分の独断で作った」と何度も取調べ検事に話したのに聞き流され、自分の知らない情報をどんどん与えられて混乱し、心身ともにボロボロになり、保釈の誘惑に負けて「村木課長に指示されて作った」という検事が作文した虚偽の自白調書にサインをした、などの事実を、時に涙を流しながら証言しました。

「取調べでは屈服させられたけれど、この法廷は絶対に頑張り抜きたい」というBさんの思いが私にはよくわかり、内心、「頑張れ!」と応援しながら証言を聴きました。彼の思いは傍聴に来ていた私の娘たちにも伝わったようで、「Bさんに、もう怒ってないよって伝えたい」と言っていました。この言葉が、私たち家族の気持ちを代表しています。

Bさんが勇気をもって事実を証言できたのは、弁護人の存在が大きかったと思います。彼を担当したのは刑事弁護を専門とする大阪の鈴木一郎弁護士で、被告人にとことん寄り添ってくれる方。だからBさんは耐えられたのです。これがもし、検察側の意向を汲むような弁護人だったら、彼は法廷で偽証を強いられていたでしょう。もしそのような展開になっていれば、私も有罪にされていたかもしれません。

石井一議員の証人尋問では、検察がこの事件の「入口」から嘘で固めていたこと、それについての重要な証拠を隠蔽していたことが明るみに出ました。

検察のストーリーでは、事件の発端は「凜の会」の幹部が永田町の議員会館にある石井議員の事務所を訪ね、厚労省へ証明書発行の口利きを依頼したことだとされていました。ところが石井議員は、「その日は千葉県内でゴルフをしていた」と証言したのです。その時のスコアを記した石井議員の手帳、ゴルフ場の記録などの裏付け証拠もありました。

しかも、検察はゴルフ場に照会してその事実を把握していながら、自分たちに不利な証拠になるため隠していたことも、この日の法廷で明らかになりました。

石井議員の手帳には、ゴルフ場の名前やその日のスコアは記されていましたが、インスタートかアウトスタートかは書かれていませんでした。ところが、反対尋問に立った白井智之公判担当検事は質問のなかで、「石井先生のご証言では、インスタートでゴルフをされて……」と、口を滑らせてしまったのです。弘中弁護士がすかさず立ち上がり、「手帳には書かれていませんけど」と異議を申し立てると、白井検事は慌てて「今の質問は全部撤回します」と言いましたが、さらに問い詰められると、「現時点では証拠になっていません」と答えました。この一件で、検察もゴルフ場に照会して石井議員にアリバイがあると知っていたことが露見したのでした。

検察にとって、真実とはいったい何なのでしょうか。


*


さらに〈誠実な公務員だったのに突然の逮捕…村木厚子氏が驚き、怒り、絶望した日本刑事司法の「暗部」〉では、村木氏が逮捕された経緯を詳しくみていきます。


*


本記事の抜粋元・村木厚子『おどろきの刑事司法』では、刑事法学者・平野龍一氏が「我が国の刑事裁判はかなり絶望的である」と述べるほどの、世界に誇る「精密司法」のカラクリが書かれています。


●特に言及のない限り、登場人物の所属・肩書、法律や制度の名称・内容は、すべて当時のものである
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【https://gendai.media/articles/-/164950】

2026.03.16
誠実な公務員だったのに突然の逮捕…村木厚子氏が驚き、怒り、絶望した日本刑事司法の「暗部」
村木 厚子


約1分の勾留質問で164日間勾留、検事の作文で作られる供述調書、証拠改竄や捏造……。

『おどろきの刑事司法  “犯罪者”の作り方』(村木厚子 著)では、冤罪に巻き込まれた著者がみた驚愕の刑事司法の実態が明かされています。

本記事では、村木氏が逮捕された経緯を詳しくみていきます。


(※本記事は村木厚子『おどろきの刑事司法』より抜粋・編集したものです)


■刑事司法の「暗部」を見せつけられた1年2ヵ月

私は変わったのか。

私は失ったのか。

独房の中で、自分にこう問いかけました。

2009年6月、私は冤罪により大阪地検特捜部に逮捕されました。虚偽有印公文書作成・同行使容疑。障害者団体を自称する組織に対し、障害者団体向けの郵便料金割引制度を利用させる虚偽の公文書を部下に発行させたとして、7月に起訴されました。逮捕から164日間、大阪拘置所の独房に勾留されました。

私は何の罪も犯していない。公務員として30年以上、誠実に仕事を続けてきた私が、法に反する虚偽文書を作成するよう部下に指示するはずがありません。それなのに、今は拘置所にいる。

どうしてこんなひどい目に遭うの? この状況をどう受け止めればいいの?

精神的に押し潰されそうになり、冒頭の2つの問いを自分自身に投げかけたのです。

私は変わったのか? 変わっていないと断言できる。私はこれまで真っ当に仕事をしてきた。今の事態は、自分がコントロールできない外側で「何か」が間違っているせいなんだ。

では、私は失ったのか? 確かにいろいろなものを失ったかもしれない。一生懸命取り組んできた仕事を取り上げられ、マスコミ報道を見て「村木は悪い奴だ」と世の中の人は思っている。でも、家族は私を200%信じてくれている。たくさんの友人や仕事仲間が応援してくれている。失ったものもあるけれど、まだまだこんなにもたくさんのものを持っている──。

そう答えを出したことで、気持ちに整理をつけることはできました。

けれど、20日間の密室での取調べとその後の長い勾留期間、そして1年2ヵ月の裁判は、日本の刑事司法が内包する「暗部」を目の当たりに突き付けられ、驚きと怒りと絶望の連続だったのです。


■嘘で固めた起訴

私が逮捕・起訴された「郵便不正事件」は、そもそも、「凜の会」という偽の障害者団体が、心身障害者向け定期刊行物の郵便料金割引制度を悪用して営利目的のダイレクトメールを多数発送し、通常郵便料金との差額を不正に免れたことに始まります。

「凜の会」は、この制度の適用を受けるために必要な厚生労働省(以下、厚労省)発行の証明書を、日本郵政公社(現・JP日本郵便)に提出していました。その証明書は2004年6月に発行されており、発行番号は架空のものなのに、厚労省の課長の公印は、なぜか本物でした。この証明書の発行の決裁権を持っていたのが、04年当時、厚労省社会・援護局障害保健福祉部企画課長を務めていた私だったのです。

大阪地検特捜部は、私が「凜の会」を偽の障害者支援組織だと知っていながら、証明書の発行に便宜を図ったのだと決めつけ、容疑を否認し続ける私を起訴しました。裁判で検察官が主張した起訴事実の要旨は、次のようなものでした。

──「凜の会」の幹部らは、郵便料金割引制度の適用を受けるためには厚労省発行の証明書が必要であるため、04年2月、国会議員の石井一に厚労省への口利きを依頼した。石井は厚労省障害保健福祉部部長のAに電話で証明書の発行を依頼し、Aは当時の部下である村木厚子課長に便宜を図るよう指示した。村木は、部下のB係長に偽の証明書を作成するよう指示。偽造された証明書は、厚労省内で村木が「凜の会」側に手渡した──。

「証明書の発行は国会議員から頼まれた議員案件で、厚労省内部の上意下達で偽の証明書が作られた」というのは、いかにもありそうな話です。

しかし、これらはすべて、大阪地検特捜部が断片的な事実と関係者に強要した虚偽の供述を巧妙につなぎ合わせたフィクションです。公判では、「凜の会」が郵便料金割引制度を悪用していたこと、B係長が単独で偽証明書を作ったこと以外は、すべて事実に反する“検察官ストーリー”だったことが明らかになっています。検察官による強引な見込み捜査、Bさんへの苛酷な取調べ、証拠の改竄や隠蔽なども次々と露見し、検察への信頼を根底から覆す不祥事として社会問題となりました。

起訴後も一貫して無実を主張した私は、5ヵ月以上も拘置所に勾留され、およそ1年2ヵ月にわたる裁判を闘うことを強いられました。幸い、裁判で無罪判決を得て、検察が控訴を断念したため無罪が確定しましたが、その間、30年以上勤務していた厚労省は「起訴休職」になり、逮捕から約1年3ヵ月間、職場を離れることを余儀なくされました。

その間、夫と2人の娘にも大変な負担をかけました。夫は、ありえないストーリーで冤罪をでっちあげた検察への憤りや、裁判のゆくえに対する不安などで眠れない夜が続き、医師に睡眠導入剤を処方してもらっていました。

無実を信じてくれた親たちに心配をかけたことも、とてもつらかった。私の父は心配のあまり胃潰瘍を患い、母は心労の日々を送った末、無罪判決から1年もたたずに亡くなりました。夫の父は、わざわざ北海道から大阪拘置所に面会に来てくれました。

冤罪は、本人はもちろん、その家族や親族にも重い荷を背負わせるのです。


*


本記事の抜粋元・村木厚子『おどろきの刑事司法』では、刑事法学者・平野龍一氏が「我が国の刑事裁判はかなり絶望的である」と述べるほどの、世界に誇る「精密司法」のカラクリが書かれています。


●特に言及のない限り、登場人物の所属・肩書、法律や制度の名称・内容は、すべて当時のものである
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 (➙変だなと思っていたら、「管理者によって許可されていないため、参加できません」…でした!! 何故に、管理者殿のお怒りを買い除名されたのか!? 『goo blog 及び他サービス出身者の情報交換の場です。参加条件は「はてなブログの規約やガイドラインを守る」「公序良俗に反することは書かない」「誹謗中傷、迷惑行為、宗教の勧誘は行わない」「拡散の促しは禁止」です。違反すると非表示になります』…う〜んっ、守っているし、書いていないし、行っていないし、促していないし…。謎だ!?)