日々読学

Since 2007年12月06日(木) ~Activated Sludge ブログ~

●袴田冤罪事件、もし執行されていたらと思うと、ぞっとする…一方、飯塚冤罪事件で久間三千年さんを死刑執行してしまった残虐さが浮き彫りになった…




 (2025年10月03日[金])
袴田冤罪事件、もし執行されていたらと思うと、ぞっとする…一方、飯塚冤罪事件久間三千年さんを死刑執行してしまった残虐さがクローズアップされる。

   『●《<無実者を罰することは、犯罪事実よりも犯罪的である>
        …無実の人を罰するのは究極の国家犯罪といえる。
             理不尽な刑事司法とはもう決別すべき時だ》
   『●検察・警察、裁判所、マスコミによって
      《大きく人生を変えられたのは、巌さんだけではありません。
             巌さんを58年支え続けてきた、姉のひで子さん》
   『●袴田巌さんの姉ひで子さん《戦中を生き抜き、
      弟の無罪を信じて幾多の苦難にもへこたれ》なかった姿、
        そして、「再審法の改正には、皆さんにお力を…」
   『●《死刑制度「廃止含め議論を」》…
     《現在の制度には放置が許されない多くの問題があり、
      「現状のままに存続させてはならない」との認識を示した》

   『●【死刑モラトリアム 執行を止め熟議する時】
      《国連加盟国の7割超が死刑を廃止または執行しない中、
       日本は国連の委員会から繰り返し是正勧告を受けている》
   『●西日本新聞《再審法…の改正に関し、超党派の
     国会議員連盟が目指す今国会での改正が極めて困難になった
             …成立どころか提出すら見通せない状況…》
   『●控訴しなかったのではなく、出来なかったのに、
     控訴断念後も「袴田さんを犯人視し続けている」
     畝本直美検事総長…袴田巌さん弁護団が名誉棄損で国を提訴
   『●1990年から約1年間、左藤恵元法務大臣は
     《「私の信念で死刑執行命令にはサインしない」
     と表明し、実際に在任中、死刑は執行されませんでした》

 藤渕志保記者による、毎日新聞の記事【無実の叫び 袴田事件/「巌の47年7カ月を…」姉が求める法改正 袴田さん無罪判決1年】(https://mainichi.jp/articles/20250926/k00/00m/040/318000c)によると、《81年の第1次再審請求から無罪判決確定までに43以上を費やした再審公判は、現行の刑事手続き制度の課題を改めて浮き彫りにした。「だけでなく冤罪(えんざい)で苦しむ人の助けになるように」という家族の願いに呼応し、制度改正に加え、新たな国家賠償請求訴訟による捜査過程や裁判の検証と、教訓を継承していく地道な活動が続いている》。


 一方、飯塚事件、冤罪で死刑執行…随分と控えめに言って、検察や警察は無辜の人罪なき人を死刑にしてしまった恐れがある。こんな残酷な話があるだろうか。袴田冤罪事件でも、袴田巌さんを死刑囚のまま、長期間監禁。警察や検察が証拠や証言をでっち上げ、裁判所がそれに加勢し、マスコミも囃し立てて、冤罪者を危うく死刑にしてしまうところだった。…だからこそ、飯塚冤罪事件の残酷さが浮き彫りに。この飯塚事件、既に死刑執行してしまった冤罪事件だからこそ、当時の警察・検察、マスコミや裁判所にも大変に大きな責任がある。もう、久間三千年さんは自分の口で無罪を訴えることも出来ない、死刑にしてしまったのだから。久間さんは、終始、無実を訴え続け再審の準備をしていたにもかかわらず、確たる証拠も無く自白も無く、何故にそんなに急いで、死刑執行したのか…。
 当時の警察や検察、裁判官、法相 (飯塚が地元の麻生太郎政権の森英介法相)、どう責任を取るつもりだろうか? 
 ちなみに、陸山会事件に関連して《…平野貞夫参院議員だ。…捜査当時、麻生政権の森英介法相が「大久保秘書の逮捕はわたしが指示した」と漏らしていたというエピソードも明らかにしている。平野氏がこう言う。「西松建設事件からスタートした一連の小沢排除の捜査と裁判は、自民党麻生政権から始まった。『政治捜査』で始まった事件だから、東京地裁の判決も『政治判断』となる可能性は排除できません。法務省・検察・裁判所の劣化に対する憤りが訴追請求の真意です」 司法腐敗の象徴が小沢裁判というわけだが…》(【●小沢一郎氏関連冤罪事件、推認に推認を重ねた裁判長】)。

   『●冤罪で死刑執行、あってはならない!!
   『●贖罪:足利事件再鑑定から12日後の2008年10月28日朝、
              飯塚事件久間三千年元死刑囚の死刑が執行

   『●NNNドキュメント’13: 
    『死刑執行は正しかったのか 飯塚事件 “切りとられた証拠”』
   『●①飯塚事件冤罪者を死刑執行:「死刑存置か? 
     廃止か?」…話題にも上らない、死刑賛成派8割なニッポン
   『●②飯塚事件冤罪者を死刑執行:「死刑存置か? 
     廃止か?」…話題にも上らない、死刑賛成派8割なニッポン
   『●飯塚事件冤罪者を国家が死刑執行、「この重すぎる現実」:
                無惨…「死刑執行で冤罪を隠蔽」
   『●飯塚事件…《裁判所は…検察に証拠品のリストの開示を勧告
        …したが、検察は「裁判所に権限はない」
             「事案の解明に意味はない」などと拒否》
   『●飯塚事件再審請求を却下…「女の子を見たのは
      2月20日ではなく別の日。当時、捜査員に見ていない
          と伝えても『いや見たんだ』と押し切られた」
   『●飯塚事件、冤罪で死刑執行…「証拠品リスト」を
     何故に出し渋るの? リストを公開すると何か問題でも?
          警察や検察が証拠や証言を捏造する国ニッポン
   『●清水潔さん《死刑執行後に冤罪の可能性が指摘…
     「飯塚事件」…検察は証拠開示をしないと。…
      …これも袴田事件のように間違った判決だったのでしょう》
   『●足利事件と、死刑執行すべきではなかった飯塚事件…
     佐賀県警科捜研「DNA型鑑定」の件、《偽装、改ざんだらけ》
                《不正》…あまりの酷さに言葉も無い

=====================================================
https://mainichi.jp/articles/20250926/k00/00m/040/318000c

無実の叫び 袴田事件
「巌の47年7カ月を…」姉が求める法改正 袴田さん無罪判決1年
藤渕志保
2025/9/27 11:30(最終更新 9/27 11:50)

     (静岡地検山田英夫検事正(当時)から謝罪を受けた
      袴田巌さんと姉の秀子さん(右)
      =2024年11月27日(代表撮影))

 1966年に静岡県清水市(現静岡市)で一家4人が殺害された事件で、死刑が確定した袴田巌さん(89)に静岡地裁が再審無罪を言い渡してから1年。81年の第1次再審請求から無罪判決確定までに43年以上を費やした再審公判は、現行の刑事手続き制度の課題を改めて浮き彫りにした。「だけでなく冤罪(えんざい)で苦しむ人の助けになるように」という家族の願いに呼応し、制度改正に加え、新たな国家賠償請求訴訟による捜査過程や裁判の検証と、教訓を継承していく地道な活動が続いている

 勤め先だったみそ製造会社の一家4人が殺害された事件で、袴田さんは66年に逮捕、起訴され、68年に死刑判決を受けた。2008年に再審の2次請求を申し立てるも、差し戻し審を経て最終的な無罪確定までに16年5カ月を要した。

 特に検察が不服申し立て拮抗<きっこう>)できる現行制度は、審理の長期化を招く要因と言われる。再審請求は冤罪被害者を救済する最終手段とされるが、法律の条文には具体的な手続きの規定がない証拠開示でも裁判官や検察官の裁量に委ねられる側面が強い点を日本弁護士連合会などは問題視し、「再審制度そのものに不備があると再三指摘してきた。

 袴田さんの裁判を機に、改正を求める声は着実に広がっている。県内では県議会と全35市町議会が法改正を求める意見書を可決し、全国でも700超の自治体が採択した。

 「巌が拘束されていた47年7カ月の苦労を法律にいかしてほしい」。姉の秀子さん(92)は今年、全国各地で開かれた集会や国の審議会に出る度、再審規定の早期改正を繰り返し訴えてきた

 ただ、与野党で足並みはそろわない。6月には証拠開示の義務化検察側による拮抗の禁止などを求め、刑事訴訟法の改正を目指す超党派議員立法が野党6党によって衆議院に提出されたが、継続審査になった。関係者は引き続き早期改正実現を訴えている。

 10月に向け、国と県に損害賠償を求める訴訟の準備も進んでいる。この訴訟の肝は、袴田さんが被った損害の原因となった、証拠の捏造(ねつぞう)隠蔽(いんぺい)といった捜査機関の違法性を明らかにすることにある。

     (袴田さんの事件から司法制度や捜査のあり方を
      考える大学生たち=静岡市で2025年9月8日
      午後5時13分、藤渕志保撮影)

 「捜査の見えない所をなくす」。小川秀世弁護団長は実況見分や鑑定、取り調べといった捜査段階の手続き自体が「無法地帯だ」と表現する。新たな国賠訴訟では、一連の事件捜査や裁判を検証しながら、将来にわたって証拠の捏造を防ぎ捜査手続きを可視化できる環境づくりも問題提起する考えだ。

 同時に、袴田さんの再審無罪から司法制度や冤罪について考えを深め、改善にいかす活動にも力を入れる。

 「今後も問題のある事件は出てくるはず。その時は袴田さんを思い出し、報道につられず考えてほしい」。

     (袴田さんを支援する山崎俊樹さん(中央)と大学生が
      みそ製造会社の一家4人殺害事件が起きた現場を巡った
      =静岡市清水区で2025年9月8日午後0時58分、
      藤渕志保撮影)

 小川弁護士は今月8日、静岡市内で大学生に語りかけていた。青山学院大葛野尋之教授のゼミは、袴田さんの事例などから冤罪について考えてきた。この日は支援者の山崎俊樹さんの案内で事件現場も視察した。4年生の鮫島美来さん(21)は「現場は普通の住宅街だった。身近な所で事件は起き、冤罪に巻き込まれる可能性は決して人ごとではない」と話した。

 同じ4年生の田嵜千春さん(22)の論文テーマは、取り調べの可視化。当時は弁護士さえも接見を制限され、第三者の目がない場所で罵声を浴びせられるなどして人権を脅かされたとみる。「人間が人間を取り調べ、裁くことの責任や影響力をもっと考える必要がある。人生を奪いかねない誤った判断をどうなくしていけるか。袴田さんの事件から学ぶことは大きい」と話した。【藤渕志保】
=====================================================