


[↑ ※『「殺すはずない」声荒げた父/「自白したんや」娘に絞り出した/遺品囲み「名誉だけでも回復せな」』『根拠崩すネガ 開示は死後/「経緯検証を」遺族は喜びと憤り/自白の矛盾次々 突き進んだ捜査と裁判/「不服申し立て」議論 影響も/死後再審の流れは 問題点は 審理に時間、生前に名誉回復できた可能性も』『42年前の殺人 死後再審/滋賀・日野町事件で最高裁決定/受刑中死 阪原さん無罪へ/遅すぎた救済 制度見直しを』(朝日新聞、2026年02月26日[木])]
(2026年06月20日[土])
日野町事件の再審、検察は、まだ《有罪を主張する》気か!…と思っていたら、どうやら翻意した模様だ!! 大津地裁での死後再審、大津地検は「有罪だ」と主張しない方針、当然だ。
既に、《死後再審の日野町事件では、地裁の再審開始の決定後、確定までに7年7カ月》を浪費させた検察。
hibidokugaku.hatenablog.com
東京新聞の記事【日野町事件、有罪主張で調整 検察側、再審公判で】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/495989)によると、《滋賀県日野町で1984年に発生した強盗殺人事件の再審公判で、検察側が無罪論告を行わず、有罪を主張する方向で調整していることが18日、関係者への取材で分かった。事件では阪原弘さんの無期懲役が確定し、服役中に75歳で病死。再審公判で無罪となる公算が大きい。再審請求審では、阪原さんが被害者の遺体発見現場まで案内した「引き当て捜査」の際に撮影された写真のネガフィルムが開示され、捜査官による誘導があった可能性が浮上。今年2月、再審開始が決まった。関係者によると、検察内部ではネガなどに対し「無罪に直接つながる証拠とは言えない」との意見が支配的という。阪原さんの遺族側は検察に有罪立証をしないように求めていた。検察は、裁判所、弁護側と実施する19日の3者協議で、立証方針を表明する。事件では、酒店経営の女性=当時(69)=が殺害され手提げ金庫が奪われた。酒店の常連客だった阪原さんが任意同行後の取り調べで「自白」に追い込まれ、強盗殺人罪で起訴された。公判では一貫して無実を訴えたが、無期懲役が確定。2011年3月に病死した》。
日野町事件の再審開始まで四半世紀、時間がかかり過ぎる、しかも、阪原弘さんは、いまは亡く、再審開始を知る由もない、死後再審。
日野町事件、《「やってへん」と訴え続けた阪原さんは、無期懲役囚のまま、この世を去った。再審公判の法廷で無罪の宣告を聞くことはない。その事実はあまりに重い》(アサヒコム)。《無罪判決が言い渡されても、阪原さんは聞くことができない》(東京新聞)。
一連のアサヒコムの記事その➀、新谷千布美・榊原織和両記者による【再審での検察側の主張、過去の例は 「無罪求める」も「死刑求刑」も】(https://www.asahi.com/articles/ASV6M10RWV6MPTIL005M.html)によると、《滋賀県日野町で1984年に起きた「日野町事件」のやり直し裁判(再審)で、検察側は、強盗殺人罪で無期懲役が確定した阪原弘(ひろむ)さん(故人)について、有罪主張しない方針を決めた》。
仙道洸・榊原織和両記者による記事、その➁【日野町事件やり直し裁判、検察側が有罪主張しない方針 無罪確定へ】(https://www.asahi.com/articles/ASV6L3TKFV6LPTJB00GM.html?iref=pc_ss_date_article)によると、《滋賀県日野町で1984年に起きた「日野町事件」のやり直し裁判(再審)について、大津地検は19日、強盗殺人罪で無期懲役が確定した阪原弘(ひろむ)さん(故人)が有罪だと主張しない方針を明らかにした。大津地裁でこの日にあった検察官、弁護士、裁判官による三者協議の場で検察側が伝えた》。
その➂【「証拠開示さらに必要」日野町事件で弁護側指摘 検察の姿勢を批判】(https://www.asahi.com/articles/ASV6M3JY2V6MPTJB00RM.html?iref=pc_ss_date_article)によると、《検察はこの日、「(事件の)記録を改めて慎重に検討した結果、有罪主張を行わないことにした」とした。検察との協議後に会見した石側亮太・主任弁護人は「こういう結論になるのは当然の結果」としたうえで、「『慎重に検討』すれば有罪主張ができなくなるような事件を、検察は(再審開始決定から)7年も引き延ばしてきた」「今までの再審請求手続き段階の検察の姿勢に無理があった」と厳しく批判した》。
その➃【深掘り/再審法案審議を意識? 有罪立証しないと判断した検察 日野町事件】(https://www.asahi.com/articles/ASV6M3TRGV6MPTIL00PM.html?iref=pc_ss_date_article)によると、《検察は通常の刑事裁判から再審請求審まで一貫して阪原さんの有罪を主張してきた。2月24日付の決定で最高裁に特別抗告を退けられると、最高検がコメントを出した。「棄却されたことは遺憾であるが、大津地検において改めて証拠関係を精査した上、再審公判に適切に対応するものと承知している」「まさにこのコメントの通り」 ある検察幹部はそれまでの姿勢を改め、一から証拠の検討を進めたことを示唆した。「亡くなった方、そのご遺族の人生がかかったことだ」と判断の重さを意識してきたことも口にした。検察内では当初、有罪立証をするべきだとする声も少なくなかったという。別の幹部は「なんで不服申し立て(抗告)をしてまで再審請求審で争ってきたんだとなる」と述べ、一貫性のなさを懸念した。それでも、次第に有罪立証を放棄する方向に傾いていった。ある幹部は「(再審請求審で)最高裁まで争ってだめだったんだからしょうがない」と語った。ただ、再審公判で積極的に無罪を求める選択肢は早々に排除されていたようだ。検察は有罪立証をしない場合、論告で無罪を主張することがある。過去に無罪を主張したのは、90年に栃木県足利市で女児が殺害された「足利事件」や97年に東京都内で東京電力の女性社員が殺害された事件がある。これらはいずれもDNA型鑑定の結果、真犯人が別にいることが判明したケースだった。今回はこれに該当しないとする共通認識が早い段階でできていたとみられる。くしくも19日、再審制度を見直す政府法案が参院本会議で審議入りした。大津地検の萩原良典次席検事は「今回の判断に影響したということはない」と言い切った。だが、衆院で審議入りした5月、ある検察幹部は再審公判での方針について「あくまで法と証拠に基づいて判断する」と強調しつつ、こう漏らしていた。「審議の推移は意識せざるを得ないだろう」 法務・検察幹部はこの日、「争っていたら検察は反省していないと言われたはずだ。審議への影響はあったのでは」と語った》。
その➄【検察、再審見直しを意識か 日野町事件、有罪立証を放棄】(https://www.asahi.com/articles/DA3S16486543.html?iref=pc_ss_date_article)によると、《お父さん、やっと無罪になるよ――。冤罪(えんざい)を訴えて再審を求める中で病死した阪原弘(ひろむ)さん。その再審公判で有罪主張をしないという検察側の表明に、無実を信じ続けた家族から喜びの声が上がった。検察の決断の背景には、何があったのか。》
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【https://www.asahi.com/articles/ASV6M10RWV6MPTIL005M.html?iref=pc_ss_date_article】
再審での検察側の主張、過去の例は 「無罪求める」も「死刑求刑」も
2026年6月19日 12時25分(2026年6月19日 14時40分更新)
新谷千布美 榊原織和
www.asahi.com再審で無罪が確定した袴田巌さん=2023年、浜松市浜名区、代表撮影(https://www.asahi.com/articles/photo/AS20260619001932.html)
滋賀県日野町で1984年に起きた「日野町事件」のやり直し裁判(再審)で、検察側は、強盗殺人罪で無期懲役が確定した阪原弘(ひろむ)さん(故人)について、有罪主張しない方針を決めた。
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【事件を知る】「やってへん」検証・日野町事件 ➙
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日本弁護士連合会が「冤罪(えんざい)の疑いがある」として再審請求を支援する事件のうち、2010年以降に再審公判が開かれた8件はすべてが無罪になり、このうち検察側が有罪を主張しなかったケースは5件あった。
2010年以降の主な再審での検察側の主張
年数は再審公判があった時期
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【有罪主張】
静岡県の一家4人殺害事件(袴田巌さんの再審)
2023-24年
死刑を求刑
布川事件
2010-11年
無期懲役を求刑
福井女子中学生殺人事件
2025年
有罪だとの意見を述べるが、新たな証拠請求はせず
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【有罪主張せず】
湖東記念病院事件
2020年
裁判所に「適切な判断」を求める。求刑せず
松橋事件
2019年
裁判所に「適切な判断」を求める。求刑せず
大阪・東住吉事件
2016年
「立証は困難」として「しかるべき判断」を求める。求刑せず
東電女性社員殺害事件
2012年
再鑑定でDNA型が不一致に。無罪を求める
足利事件
2010年
再鑑定でDNA型が不一致に。無罪を求める
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DNA型鑑定で真犯人が浮かぶ
一つが「足利事件」。被害者の衣服に付いていた体液を18年後に再鑑定したところ、受刑者とは別人のDNA型が検出された。10年の再審公判で検察側は「取り返しのつかないことを招いた」と謝罪し、論告では無罪判決を求めた。
同様に、東京電力の女性社員殺人事件の再審(12年)では、犯人が残した体液のDNA型が元受刑者と別人のものだったため、検察側は無罪の意見を述べた。
この2件のように、DNA型鑑定で真犯人の存在が示されたケースでは、検察は有罪立証を放棄したうえで、無罪判決を求めた。しかし残る3件は、有罪は主張しないものの、無罪までは求めなかった。
「しかるべき判断」求めるケースも
放火ではなく自然発火の可能性が示され、再審が開かれた大阪・東住吉の小6焼死事件。16年の再審公判で検察側は「(犯罪の)立証が困難」と認めたが無罪は求めず、裁判で「しかるべき判断を」と述べるにとどまった。
今回の日野町事件ではどうか。
19日にあった検察側・弁護側・裁判所の三者協議の後、大津地検は「有罪の主張はせず、新たな立証もしない」という方針を公表。裁判所に「しかるべき判断をお願いした」とした。
その上で、報道各社の取材に「積極的に無罪の主張をすることはしない」と説明した。再審公判では有罪も無罪も主張せず、裁判所に判断を委ねる考えを示した形だ。
一方、再審公判で検察側が有罪を主張し、本格的に争った代表例は、23~24年に開かれた袴田巌(いわお)さんのケースだ。検察側は改めて有罪だと主張し、巌さんの死刑判決が確定した通常審の公判と同様、死刑を求刑した。
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【https://www.asahi.com/articles/ASV6L3TKFV6LPTJB00GM.html?iref=pc_ss_date_article】
日野町事件やり直し裁判、検察側が有罪主張しない方針 無罪確定へ
2026年6月19日 10時59分(2026年6月19日 19時44分更新)
www.asahi.com三者協議後に会見し、検察から有罪主張しない方針を聞いたことを説明する阪原弘次さん(中央)と弁護団=2026年6月19日午前10時58分、大津市京町4丁目、榊原織和撮影(https://www.asahi.com/articles/photo/AS20260619001698.html)
滋賀県日野町で1984年に起きた「日野町事件」のやり直し裁判(再審)について、大津地検は19日、強盗殺人罪で無期懲役が確定した阪原弘(ひろむ)さん(故人)が有罪だと主張しない方針を明らかにした。大津地裁でこの日にあった検察官、弁護士、裁判官による三者協議の場で検察側が伝えた。
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日野町事件はどんな事件?「死後再審」の決め手は 5つの要点を解説 ➙
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殺人事件では戦後2例目となる元受刑者の死後に再審が開かれる「死後再審」は、阪原さんが無罪となることが確実になった。
阪原さんは、行きつけの酒店の女性店主(当時69)を殺害し、手提げ金庫を奪ったとして88年に逮捕・起訴された。公判で無罪を訴えたが、一審・大津地裁は、阪原さんが遺体や手提げ金庫が捨てられた場所を案内できたことなどから、有罪と判断。地裁の無期懲役判決が最高裁で確定した。
阪原さんは再審請求中の2011年3月、75歳で病死した。12年に遺族が改めて再審を請求。有罪の根拠となった遺体や金庫の発見現場への案内について、捜査員が誘導した疑いがあるなどとして、地裁が再審開始を認め、26年2月に最高裁で確定した。
大津地検は「無罪求めず、しかるべき判断を」
三者協議後に取材に応じた大津地検の萩原良典次席検事は、阪原さんの再審を開始するとの決定が最高裁で確定したことを「重く受け止めた」と説明。証拠などを改めて慎重に精査した結果、「有罪の主張を行わず、新たな有罪立証も行わない」と明らかにした。
また、「(阪原さんが犯人だとする)立証が困難だと判断した」と述べる一方、「犯人でないことを明白に示す証拠はない」との見解も示した。再審公判では裁判所に対して積極的に無罪を求めず、「しかるべき判断を求める」と述べた。
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【特集】「やってへん」検証・日野町事件 重大な四つの疑問を図解 ➙
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天国の父に「長いこと待たせたね」
再審公判で有罪立証をしない。三者協議で検察側がそう明かした瞬間、父の無実を信じ続けてきた長男の阪原弘次さん(65)は、隣に座っていた妹の美和子さん(63)と握手を交わした。
「ほっとしました。あまりにうれしくて」。三者協議後に開かれた会見で弘次さんは心境を語った。無念のまま亡くなった父の再審請求を引き継いでから14年あまり。待ち望んだ瞬間だった。
検察側の方針を聞いた美和子さんも、信じられずに耳を疑った。やっと父の無実が証明されると思うと、その後のやりとりは何も耳に入らなかった。思わず天井を見上げ、天国の父に「長いこと待たせたね」と語りかけたという。 美和子さんは「父は喜んでくれていると思う」と話しながら、「ここにお父さんがいてほしかった。うれしいけど、寂しい」と涙を流した。
弘次さんは三者協議が終わるとすぐ、父の無罪が確定的になったことを電話で実家に報告した。母のつや子さん(88)にも伝えられたという。
高齢の母が生きているうちに無罪を報告したい。そう語ってきた弘次さんは「母も喜んでいると思う。裁判が早く終われば、母を連れて父のお墓に(報告に)行ける」と話した。
弘さんの無実を信じて闘い続けてきたのは、家族だけではない。
20年以上弁護活動を続けてきた弁護団長の伊賀興一(おきかず)弁護士は「今日ほどうれしいときはない」。2011年に弘さんが亡くなったとき、「なんとか再審で頑張る」と弘さんに約束したという。「その答えがやっと出た」。感極まった表情で語った。(仙道洸、榊原織和)
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